オーバルカボションを横向きに使ったワイヤーラップペンダントの作り方を解説します。
ワイヤーで植物の蔓のような流線形装飾を表現しました。
初心者向けではありませんが、装飾部分は基本的にワイヤーを上下に往復させるだけなので、そんなに難しくはないと思います。
用意するもの
- #18(1.2mm)ワイヤー
- #20(0.9mm)ワイヤー
- #22(0.7mm)ワイヤー
- 18mm×20mm 楕円カボション / 1個
- いつも使っている基本的なプライヤー類
- ニッパー
- ハンマーと金床
- 紙(方眼紙が便利)と鉛筆
作り方
Step. 1枠を作る
紙に横20mm、縦25mmの紡錘形を描きます。
25cmの#18ワイヤーを用意し、中心をV字に曲げます。
先ほど描いた紡錘形の上に重ねて、枠の形を作ります。
制作中の変形を防ぐために、赤でハイライトしてある部分をハンマーで平たくします。形が崩れていないか確認しながら作業してください。
Step. 2ベイル作成
交差部分をフラットノーズプライヤーで固定して、25mmねじります。
指でねじっただけだと少し緩いので、プライヤーを使って2～3回ねじって締めます。
ねじった部分もハンマーで少し平たくしておきます。
ねじり始め部分と、ねじり終わりから1cm部分の2カ所で、ねじったワイヤーを前面に曲げます。
ねじり始め部分の近くをラウンドノーズプライヤーで掴んで、ねじった部分を裏側に曲げます。
Step. 3背面
ワイヤーの角度を調整して、枠の下端の角から背面のワイヤーが重なる部分までの距離が同じになるようにします。
背面の#18ワイヤーを、枠に1回ずつ巻き付けます。
位置がずれていないことを確認してから、さらに2回ずつ巻き付けます。余ったワイヤーは切り取ります。
Step. 4カボションを固定する
枠にカボションをはめます。
15cmの#22ワイヤーを用意して、中心をラウンドノーズプライヤーの先端でU字に曲げます。
曲げた部分をフラットノーズプライヤーで掴んで、緩く曲げます。
枠の背面から、ねじった部分を跨いで前面に通します。
カボションの下の隙間から裏側へ通し、枠に1回ずつ巻き付けて固定します。余った#22ワイヤーは切り取ります。
カボションが動いてしまう場合、背面のねじりワイヤーに跨がせた部分(青でハイライト)を下に引っ張るとしっかり留まります。
Step. 5装飾1
35cmの#20ワイヤーを用意し、中心で折り曲げます。
ラウンドノーズプライヤーを使って少し広げます。
曲げた部分をラウンドノーズプライヤーで掴んで、カボションの前面のカーブに沿うように少し丸めます。
カボションの上の隙間から、ねじった部分をまたいで裏側へ通します。
枠に重なる部分で上向きに曲げます。
枠に1回巻き付けて固定します。
Step. 6装飾2
内回りに丸めてから、カボションの輪郭に沿って下へ曲げます。
カボションの下の隙間から裏側へ通します。
カボションの上の隙間から前面へ通します。
Step. 7装飾3
またカボションの輪郭に沿って下へ曲げて、カボションの下で交差させます。
#20ワイヤーを枠に固定します。
右から来た#20ワイヤーは左側に、左から来た#20ワイヤーは右側に、1回ずつ巻き付けます。
step3で枠に#18ワイヤーを3回ずつ巻き付けた部分のすぐ横に固定してください。下にずれてきてしまいますが、次のステップでちゃんと固定できるので大丈夫です。
Step. 8装飾4
またカボションの上の隙間から裏側へ通します。
枠に1回巻き付けて固定します。
この写真はワイヤーが上向きになっていますが、巻き付けた後、右のワイヤーは4時の角度に、左のワイヤーは8時の角度にしておいて下さい。
短く切って、裏側から枠に差し込んで固定します。
プライヤーで優しく挟んで整えます。
ここで完成としてもいいです。
Step. 10仕上げ
カボション前面を支えている#22ワイヤーを少し加工します。
中心より少し下の辺りを、チェーンノーズプライヤーの先端で掴んで内回りに軽くひねります。
ずれたワイヤーを整えます。
Fin
完成です。お疲れ様でした🍵
お好みでビーズを飾ってください。
