今回は天使の羽の作り方です。
トップ写真では前回の記事で作ったハートのワイヤーラップペンダントを使っていますが、市販のペンダントトップや、天然石などにヒートンを取り付けたものでももちろん構いません。
または下の写真のように、ピアスにしてもいいと思います。
用意するもの
Tools And Materials
Eng
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#20(0.9mm)ワイヤー
#20(0.9mm) Round wire
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#30(0.3mm)ワイヤー
#30(0.3mm) Round wire
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ハートのペンダントトップ
Heart pendant
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基本的なプライヤー類
Basic pliers
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ニッパー
Wire cutters
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油性マーカー
Permanent marker
ワイヤーの規格の違いに気を付けてください
🔸今回の作品では3-3編みというワイヤーウィーブをします。この記事ではワイヤーウィーブの詳しい説明はしていないので、知らない人は過去記事を見て練習しておいてください。
基本のワイヤーウィーブ・芯2本で3-3編みと、ウィービングワイヤーの継ぎ足し方
| K's Wire Art
太いワイヤー数本を細いワイヤーで編んで、模様を描くことをワイヤーウィービングと言います。ただのワイヤーでは頼りなげな作品になりがちですが、この手法を使うと頑丈でゴージャスなものが簡単に作れるんです。
作り始める前に、ちょっとこちらのリンク先の画像を見てください。👉翼羽部
鳥の翼はこんな構造らしいのですが、これから作るのはこの鳥の翼をデフォルメして、風切羽と雨覆の2層だけの構造にしたものです。
この"風切羽"と"雨覆"という言葉を説明の中でちょっと使うので覚えておいてください。
作り方
Step. 1
まずは風切羽パーツから作ります。25cmの#20ワイヤーを用意してください。
ワイヤーの右端左端から12cm位のところをチェーンノーズプライヤーの先端で固定し、下側から左右へ曲げます。
Step. 2
step1で曲げた部分から15mmのところで、チェーンノーズプライヤーを使って裏側に曲げます。
プライヤーでしっかり押さえて隙間をなくしてください。
裏に曲げた部分から7~8mmのところでチェーンノーズプライヤーを使って左右に曲げます。
Step. 3
step2で左右に曲げた部分から、10mmのところで裏に曲げます。プライヤーでしっかり押さえて隙間をなくしてください。
裏に曲げた部分から5mmのところで左右に曲げます。
Step. 4
step3で左右に曲げた部分から10mmのところで裏に曲げ、裏に曲げた部分から5mmのところで左右に曲げます。
Step. 5
写真でしるしをつけてある部分をチェーンノーズプライヤーでつかんで、上側に向けて少しだけ曲げます。
この時、上側のワイヤーが表側に重なるようにしてください。(写真は逆さまに持っています)
Step. 6
翼の先端部分を指で固定し、上側のワイヤーを山なりに緩く曲げてから上に持ち上げます。
羽の左端右端が丸い形になるよう上下のワイヤーを曲げます。
下側は、左端右端から羽の先端までが25mm、上側は、左端右端から羽の先端までが28mmになるように、全体の形を整えてください。
Step. 7
上側のワイヤー(下を差している方)を、ラウンドノーズプライヤーの先端使って、表側から上に折り返します。
一番左右の風切羽と同じ高さの部分で曲げてください。
上に折り返したワイヤーを羽のラインに合わせて曲げ、羽の先端から10mmのところにペンでしるしをつけます。
上に折り返した部分をチェーンノーズプライヤーなどで固定しながら、羽のラインに合わせて曲げた部分をまっすぐに戻します。
Step. 8
羽の先端が下を向くようにして持ってください。これから雨覆羽パーツを作ります。
step7で印をつけた部分をチェーンノーズプライヤーで固定して、ワイヤーを左右に曲げます。この時ワイヤーの先は風切羽パーツの裏側を通してください。
Step. 9
左右に曲げた部分から10mmのところで裏へ曲げて、裏へ曲げた部分から5mmのところで左右へ曲げます。3列の羽を作ります。
Step. 10
最後に左右に曲げた部分から10mmのところで斜めにカットします。
ワイヤーの先端をラウンドノーズプライヤーで丸めて、裏に折り返した部分のくぼみにはめます。
Step. 11
step5と同じように、裏に折り返した部分をプライヤーでつかんで、少し上向きに曲げます。
Step. 12
完成した雨覆羽パーツを風切羽パーツの上に重ねて、適宜プライヤーを使いながら上部のラインをそろえます。
羽の先端から左端右端までが28mmであることを確認し、崩れていたら直しておいてください。
Step. 13
2つの羽パーツの上端部分(緑でハイライト)と、step11で丸めた部分(青でハイライト)をワイヤーウィーブで固定します。30cmの#30ワイヤーを用意してください。
風切羽パーツに#30ワイヤーの左端右端を3回巻き付けます。
2つの羽パーツと、step11で丸めた部分を全部一緒に3回巻きます。
このまま2つの羽パーツを3-3編みで固定してください。雨覆羽パーツの先端から5mm位のところまで編めたら、余りは切り取ってください。
Step. 14
step7でラウンドノーズで曲げた部分を、チェーンノーズプライヤーで右上左上に向けて曲げます。
風切羽パーツの左端右端を短くカットして、ラウンドノーズで曲げた部分に差し込み、ここに固定します。
プライヤーで挟んで隙間をなくし、全体の形を整えたら片側の羽の完成です。
Step. 15
もう片側の翼も同じように作ります。
25cmの#20ワイヤーを用意し、左端右端から12cmのところで右左に曲げます。
Step. 16
右左に曲げた部分から15mmところで裏へ、裏へ曲げた部分から7mm位のところで右左へ。
右左に曲げた部分から10mmのところで裏へ、裏へ曲げた部分から5mmのところで右左へ。(step2~4参照)
Step. 17
羽の形に整えて、一番右左の風切羽と同じ高さのところでラウンドノーズを使って上に曲げます。
羽の上部のラインに合わせてワイヤーを曲げて、羽の先端から10mmのところにしるしをつけます。(step5~7参照)
Step. 18
step17で羽の上部ラインに合わせて曲げた部分を元に戻して、しるしをつけた部分で右左に曲げます。ワイヤーの先は風切羽パーツの裏を通してください。(step8参照)
Step. 19
右左に曲げた部分から10mmのところで裏へ、裏へ曲げた部分から5mmのところで右左へ。3列の羽を作ります。
最後に右左に曲げた部分から10mmのところで斜めにカットし、先端を丸めます。(step9~11参照)
Step. 20
2つの羽パーツを重ね、上部のラインをそろえます。(step12参照)
Step. 21
2つの羽パーツと、step20で丸めた部分をワイヤーウィーブで固定します。(step13参照)
Step. 22
step17でラウンドノーズで曲げた部分を、チェーンノーズプライヤーで左上右上にまげて、下側のワイヤーの端を固定したら完成です。(step14参照)
左右の羽が完成しました。
Step. 23
#20ワイヤーの切れ端を使って4mmの丸カンを4つ、3mmの丸カンを1つ作ります。
丸カンの作り方が分からない人は、こちらの過去記事を見てください。または市販のものでもいいです。
4mmの丸カンで、左右の羽とペンダントトップをつなぎます。
3mmの丸カンで左右の羽同士も固定します。これがないと羽がひっくり返ってしまうんです。
Fin
残りの丸カンで羽の先端とチェーンを連結したら完成です。