ハロウィンにぴったりなコウモリの翼のピアスです。ワイヤーウィーブで翼の膜を表現しました。
ワイヤーウィーブはバスケット編みを応用した編み方をします。
過去記事:【ワイヤーの編み方講座#3】 バスケット編み
難しいワイヤーウィーブではないので、今回の解説だけでも大丈夫だと思いますが、あらかじめ過去記事を見て練習しておくと、この作品は簡単に作れます。
ほかには、丸カンの作り方と開閉の仕方が前提知識として必要になるので、分からない人はこちらの過去記事を参考にしてください。
用意するもの
- #20(0.9mm)ワイヤー
- #24(0.55mm)ワイヤー
- #30(0.3mm)ワイヤー
- 横穴ドロップビーズ : 6mm×5mm 1個
- ピアスフック
- ラウンドノーズプライヤー(丸ペンチ)
- チェーンノーズプライヤー(ラジオペンチ)
- フラットノーズプライヤー(平ペンチ)
- ニッパー
- 6mmくらいの太さの棒(編み棒など)
- 油性マーカー
- 方眼紙、または手書きの1×1cmの正方形
ワイヤーの規格の違いに気を付けてください
補足
-
プライヤー類についてはこちらの記事を、ワイヤーについてはこちらの記事を参考にしてください。
-
ピアスフックは市販の物でもいいし、自分で作ってもいいです。作り方はこちら。
-
ドロップビーズは#24ワイヤーを使ってメガネ留めにしておいてください。メガネ留めについては、貴和製作所のとってもわかりやすい動画解説があるので、こちらを参考にしてください。動画と同じように#28ワイヤーを使ってもいいです。
作り方
Step. 1
30cmの#20ワイヤーを用意してください。
端から7cmのところで折り曲げます。
折り曲げた部分から2cmのところにペンでしるしをつけます。短い方だけでいいです。
ワイヤーの先を上にして、折り曲げた部分の先端をチェーンノーズプライヤーでつまみます。短い方を手前側にしてください。
短い方のワイヤーを左側へ曲げ、逆U字にします。短い方のワイヤーを右側へ曲げ、逆U字にします。
1cm×1cmのマスの上に横向きに置いて、折り曲げた部分を左から5mmくらいのところに合わせたときに、印部分が左上の角に重なるように形を整えてください。1cm×1cmのマスの上に横向きに置いて、折り曲げた部分を右から5mmくらいのところに合わせたときに、印部分が右上の角に重なるように形を整えてください。
2つのプライヤーを使って、折り曲げた部分を水平方向に少し開きます。
Step. 2
長い側のワイヤーを、折り曲げた部分から30mmのところで表側に曲げます。ラウンドノーズプライヤーの先端(太さ1mmくらい)を使って曲げてください。
プライヤーを使って隙間をなくします。先端はつぶさないようにしてください。
Step. 3
step2のワイヤーの先を、step1で逆U字に曲げた部分に接触するようにU字に曲げます。
U字部分から20mmの部分で、ラウンドノーズプライヤーを使って裏側に曲げます。
step2と同じように、先端を潰さないようにしながら隙間をなくします。
Step. 4
逆U字に接触するようにワイヤーを曲げます。
U字に曲げた部分から15mmのところで、step2と同じように表側に曲げ、先端を潰さないように隙間をなくします。
逆U字に接触するようにU字に曲げて、曲げた部分から15mmのところでstep3と同じように裏に曲げ、先端を潰さないように隙間をなくします。
これで基本的な骨格が完成しました。
Step. 5
4本の骨を写真のように緩く湾曲させてください。最初に作った一番長い骨だけ、先端を逆方向に少しだけ曲げておきます。
Step. 6
ここからワイヤーウィーブをしていきます。120cmくらいの#30ワイヤーを用意してください。
step1で作った突起の根元に、#30ワイヤーの端を3回ほど巻き付けます。(青でハイライト)
隣のU字との接触部分まで、上のU字に巻き付けます。
Step. 7
これからワイヤーウィーブで翼の膜を作っていきます。
それぞれの骨の呼び方があると説明がしやすいので、写真一番上の骨から、1,2,3,4と呼びます。
#30ワイヤーを、1の骨に1回巻き付けます。写真と同じ方向に巻いてください。
Step. 8
2の骨に1回巻きます。
#30ワイヤーは、1の骨の裏側から来て、2の骨の表側から巻きます。
3の骨に1回巻きます。
#30ワイヤーは、2の骨の表側から来て、3の骨の裏側から巻きます。
4の骨に2~3回巻きます。
#30ワイヤーは、3の骨の裏側から来て、4の骨の表側から巻きます。
この骨だけちょっと長いので、数回巻き付けてください。
Step. 9
3の骨に1回巻きます。
#30ワイヤーは、4の骨の裏側から来て、3の骨の表側から巻きます。
2の骨に1回巻きます。
#30ワイヤーは、3の骨の表側から来て、2の骨の裏側から巻きます。
1の骨に1回巻きます。
#30ワイヤーは、2の骨の裏側から来て、1の骨の表側から巻きます。
1往復できました。
Step. 10
step9,10を繰り返して、骨の先端から5mm位の所まで編みます。
4の骨は少し長いので、これだけ数回巻き付けてうまくバランスを取ってください。少し隙間を空けてもいいです。
1の骨の先端に#30ワイヤーの先を数回通してから、編み始めと編み終わり部分のあまりを切り取ります。
左を指している#20ワイヤーを短く切って、縦向きのワイヤーに固定します。右を指している#20ワイヤーを短く切って、縦向きのワイヤーに固定します。
Step. 11
3と4の骨の間に、太さ6mmくらいの棒を裏から添えて、翼を少し丸めます。
1と2の骨の間に棒を表側から添えて、さっきとは逆方向にほんの少しだけ曲げます。
Step. 12
残った#20ワイヤーは、step10で横向きのワイヤーを固定した部分から1cmのところでカットし、ラウンドノーズプライヤーで丸めます。
さっき切り取った#20ワイヤーを使って小さな丸カンを作り、4の骨の先端に取り付けます。
Step. 13
もう片方の翼を作ります。同じ物を作ればいいのですが、さっきとは逆向きになることだけ気をつけてください。
30cmの#20ワイヤーを7cmのところで曲げたら、step1では左に曲げましたが、今度は右に曲げます。30cmの#20ワイヤーを7cmのところで曲げたら、step1では右に曲げましたが、今度は左に曲げます。
骨の作り方、ワイヤーウィーブのやり方はまったく同じです。
さっきとは翼の向きが逆なので、翼を湾曲させるときに表裏を間違えないよう気をつけてください。
あとはワイヤーの端を処理して丸カンを取り付けたら完成です。
丸カンにイヤーフックを、step12で作った環にはメガネ留めにしたドロップビーズを取り付けてください。
Fin
連日の猛暑で頭がやられたのか、なんと完成直後の写真を撮り忘れました…
これはパティーナ後なので黒くなっています。コウモリなので、けっこうキツめに黒くしました。