このト音記号は万年筆で描いたみたいに線が太い部分と細い部分がありますが、普通の1本の銅線でできています。
ハンマーでワイヤーを叩いて平たくすると、こんな風に部分的に太く見せることができるんです。
見た目だけでなく、金属をたたくと硬化して作品が頑丈になるという利点もあります。
ワイヤーワークでハンマーを使ったことがない人も、ぜひこの機会に挑戦してみてください。

【ワイヤーアート入門】 アクセサリー工具の基礎知識 -表現の幅がグンと広がる道具12選!- | K's Wire Art
ワイヤーアクセサリーを作ってみたいなと思っている人向けに、アクセサリー製作によく使われる工具と、工具を選ぶときの注意点などをまとめました。
用意するもの
- #20(0.9mm)ワイヤー #20(0.9mm) Round wire
- ラウンドノーズプライヤー(丸ペンチ) Round-nose pliers
- チェーンノーズプライヤー(ラジオペンチ) Chain-nose pliers
- ニッパー Wire cutters
- #400の紙やすり 400 grid Polishing paper
- ハンマーと金床 Hummer and Anvil
- 油性マーカー Permanent marker
ワイヤーの規格の違いに気を付けてください
🔸紙やすりはハンマーで叩いた痕が残った場合に、それを削り落とすためです。#400で磨くと多少小傷がつくので、それが気になる場合はさらに#1000くらいのヤスリも用意し、磨いてください。
🔸アーティスティックワイヤーのようなコーティングのあるワイヤーを使う場合はハンマリングしないでください。ハンマリングでコーティングが剥げてしまいます。今回は普通の銅や銀ワイヤーがお勧めです。
Step. 1
まずは紙に下絵を描きます。
ガイドとして1cm四方の正方形を一つ描いておいてください。または方眼紙があると便利です。
ト音記号を描くのが苦手な人は(私もですけど)、お手本を置いておくので、これを見ながらバランス良く描いてください。
①1cmの正方形の中心に直径3mmくらいの丸を描く。
②正方形に収まるくらいの螺旋を描く。
③正方形から5mmほど上まで線を伸ばす。
④
らせんの中央を貫く縦線を正方形の5mm程下まで伸ばし、丸を描く。
ト音記号を描くのにわざわざ手順を書かなくても…という気がしますが、①と②が大事です。あまり大きいと強度が落ちるので、必ず1cmに収まるように描いてください。
ハイライトした部分をハンマリングします。
私はジュエラーズハンマーではなく、釘打ち用の”げんのう”ハンマーを使っているのですが、私と同じように釘打ち用ハンマーを使う場合は、ハンマーの平らな方の面ではなく、少しふっくらしている方で叩いてください。
叩くときは強い力でガンガン叩いてはダメです。様子を見ながら軽い力で何度も叩き、少しずつ平たくしてください。